APOPM 25におけます,注目すべき提案について紹介します(日本語訳の原文はJPNICの奥谷さんに後作成いただきました).それぞれにつきまして,是非ご意見をお寄せ下さい.ご意見は, ip-users@nic.ad.jp までお願いいたします.
目的 :IPv4アドレスの移管を認めることにより、枯渇後に予測されるアドレス の闇取り引きにより、アドレス管理が混乱することを防ぐ 概要 :IPv4アドレス枯渇後、ポリシー上禁止していてもIPアドレスの取り引き は横行することが予測される。禁止を続けて実際の利用者が確認できな くなる混乱を避けるため、現在禁止しているIPv4アドレスの移管を認め る。ただし、APNICへデータベース更新手続きを行うことを条件とする 移管対象:APNIC管理下のIPv4アドレス(歴史的PIも含める) ただし、(JPNICを含めた)NIR管理下のアドレスは対象外とする また、NIR管理下のLIR(IPアドレス管理指定事業者)は移管元、移管先 いずれとしても本ポリシーの適用範囲外 移管条件:移管先はAPNIC会員であること(移管に伴いなってもよい) 最小移管単位は/24とする 移管後のアドレスにはAPNICのアドレス管理ポリシーが適用される 移管元は、移管後2年間APNICより新たにアドレスの分配を受けること はできない 移管後のアドレスは既存のAPNIC料金制度に基づいて課金対象となる 移管元、移管先、アドレスレンジ、移管日をAPNICで管理し公開する その他:移管手数料の徴収は今後EC(APNIC理事)で決定する 影響 :現時点ではJPNICを含めたNIRには適用されないため直接的な影響はない ただし、地域内で移管は行われているが日本では適用しないことによる 影響の検討は必要 JPNICでも同様のポリシーを適用した場合、指定事業者および歴史的経 緯を持つIPアドレスの割り当て先は移管により、アドレスの需要供給が 調整可能となる 一方資金のある企業によるアドレスの買占め等につながる可能性もある
目的・概要: 枯渇期に向けて徐々に追加のアドレス申請に必要となる利用率を上げ、 要件を厳しくすることにより、IPv4アドレスの効率的な利用を目指す提案。 ステータス: 本ポリシーの適用により、1ヶ月程度しかIPv4アドレスの延命につながらな いとの結果が提示されており、通る可能性は低いと考えられる
目的・概要: IANAのIPv4アドレスの最後の在庫を、各RIRに8/×1ブロックずつ分配する提案。 各RIRに対して一律同じサイズを最後に分配する枠組みについておおよそ支持が 得られており、今回は各RIRへの分配サイズを決定するための提案。 ステータス: 最後にIANAから分配される/8×1の用途を決定してからでないと合意できない との意見も出ている
目的・概要: 各RIRにおける枯渇期を合わせるため、IANAのIPv4アドレスが枯渇した後は、 最も大きな在庫を持つRIRがどこであるのか審査をし、当該RIRに対して他の RIRが申請を行う。これを一定のサイクルで続け、最後は7日間単位で、どの RIRが最も多くの在庫を持っているのか審査する。 ステータス: 現時点では大きなコメントは行われていない。
目的・概要:JPOPM13にて議論が行われた提案。 枯渇後、ISPがIPv4ベースでのサービスを継続しようと考えた場合、 グローバルIPv4アドレスを新たに取得することはできず、また、 既存のプライベートアドレスでは、ユーザ側で利用しているアドレス と重複する可能性がある。 従がって、LIR専用のプライベートアドレスを新設する。 ステータス:提案の趣旨が充分に理解されておらず、以下の意見が出ている。 ・なぜアジア太平洋地域に利用を閉じるのか。他の地域でも利用者はいるのでは。 ・IETFへの提案、またはグローバルポリシーとして全RIRへ提案するべきではないか ・RFC 1918と同じくアドレスの重複がまた発生するのではないか ・インフラの大きな変更が必要となるため、実際あまり使われないのではないか ・/8をこの用途のために確保することにより、IPv4アドレスの在庫がより厳しくなる ・一意性を求めるのであればIPv6アドレスへの移行を進めるべきではないか ・本提案の施行により、IPv6への移行の必要性への認識が遅れ、移行への準備期間を 縮めることにつながる
背景・目的: 現在のIPv6初回割り振り基準は、2年以内に200の割り当てを求めることで ホスティング事業者や大規模ではないがサービスを開始したい事業者にとって 障壁となっている。 概要: 初回割り振り要件を以下のように変更する: 「2年以内に200の割り当てを行う計画」に加え、or条件として 「既にIPv4アドレスの割り振りを受けているLIRで、他組織に割り当てを行う計画 がある」を追加する。 ステータス: ・当初は必要性がないとの反対意見が強く出ていたが、これについては積極的では ないが一定の理解が示された。 ・ただし、提案されている基準は緩すぎるために死蔵される可能性があるとの考え から反対している意見が複数表明されている。 ・死蔵防止のために「2年以内にアドレスの広報を行う」という基準を追加すべきと の対案が提出され、この案をベースにミーティングでは提案を行う。 APNICで提案される基準: 既にIPv4アドレスの割り振りを受けているLIRであり、2年以内に他組織に割り当て を行う計画がある。また2年以内に経路広告を行うことを証明できる/コミットする。
NIRとAPNICとの業務連携について定義したドキュメント。 LIRおよびコミュニティに直接影響を及ぼすものではない。
現在のIPv4初回割り振りサイズを/21から/24に変更しようという提案。 アドレスサイズを小さくすることにより、より低い料金でAPNICから 割り振りを受けることを目的としている。 経路広告上問題が生じることから支持されていない。また、エンドサイトも 満たせる基準となるため、階層構造が崩れる。 現在、APNICコミュニティからは支持されていない。